舞台系俳優のオーディション写真の撮り方
舞台系俳優のオーディション写真の撮り方
舞台系俳優のオーディション写真の撮り方
(考え方1)
舞台系の役者の仕事から考えてみよう。
客席から役者の顔はどの程度見えるでしょう。
もちろん、顔は重要です。しかし映像が目の瞼の微細な表現の世界に比べて、舞台役者は
10メートルまた50メートル離れたお客様にも、表現を届ける。という芸です。
メイクも同じ、歌舞伎役者のメイクも数十メートル離れて見る事を計算しての演出。
決して、彼氏彼女のような距離から見られる事を前提にしてのメイクではありません。
したがって、映像系の役者に比べると表現力のファクターは顔から全身への大きく変わります。
顔なんて関係ない。 という人もいます。
(考え方2)
芸能人は本来、個性でお金を稼ぐ世界のはずですが、舞台の世界では個性が邪魔になることもあります。
舞台の本番で、新人が存在感を出してしまう= 事故 だと思った方がいいでしょう。
舞台役者の新人には、引き算の個性が有利です。普通に立ってちゃんと"存在を消してくれる個性"が選出の決め手になることもあります。
(考え方3)
一般論で言うと舞台は体育会系なのです。
舞台は毎日が本番です。撮り直しが効かない本番勝負の世界。
新人に期待されるのは、どうか舞台を壊さないでほしいという願いです。
また、練習からリハーサル、キャスティングされてからの付き合いは他のどの仕事よりも長いのも舞台の特徴です。途中でキャストを変える事が簡単にいかないといったリスクのある世界ですので、どんなに魅力的に見えても、自己主張の強そうなタイプは避けられるのです。
ですから「体育会系の自分」をアピールするべきです。
以上、この3つの要素をクリアした写真が必要となります。
もちろん、これらを理解した上ならば、「溢れ出る個性」をアピールするという逆張りの戦略をする。などもプロの世界なので、
それならそれでよいのです。